* 恋する猫 *
梅雨模様
お砂糖の様に
溶けちゃいそう
あたしの恋心

ブラックコーヒーの様に
苦くて苦しい
あたしの恋模様

すき だけじゃ
どうにもならないの
愛しくて触れたいのに
許されないんだ
寂しくて眠れない夜
お月様さえ
あたしを無視するの
お星様が輝かない闇夜に
君の笑顔は望めない

少し手を伸ばせば
届く君の空気
だけど勇気なんて
何処かに消えちゃったよ
瞳が合えば解ってしまいそう
剥き出しなあたしの恋心

君に放された掌が
行き場を失って汗ばむの
全てが嘘だったかの様
疑いたくない
君の あいしてる
涙が溢れて止まらない
梅雨の終わりが見えない
あたしの恋模様

友達の すき なんて
あたしは要らないんだ
LIKEは不器用
境界線が曖昧だから
笑い合う事なんて
もう出来ないかもね
本当は君の笑顔が大好きなのに
素直になれないあたしは
LOVEの意味を探してる

戻れる訳がないの
変わってしまった心を
失ってしまった君を
取り戻したいなんて愚か
先に進みたくないよ
過去だなんて想い出だなんて
そんな簡単じゃないよ
受け入れたくないよ
子供の侭で良いの
君をずっと愛したいから

進まないあたしの秒針
壊れちゃったあたしの秒針
君が全てだったの
ねぇ 教えて
あの時の あいしてる は
嘘じゃなかったよね?
信じてるよ 信じたいの

君に触れてた指先が
今も微かに温かい
溢れて止まらない涙の
行き場は何処にもないけど
溢れて止まらない想いの
行き場をどうか君の中に下さい

あたしの恋心
甘くて切なく溶けていく

あたしの恋模様
苦く苦しく溢れてく

止まらない梅雨模様
あたしの壊れた秒針を
君の鍵で動かして
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