* 恋する猫 *
傍観ストーリー
時間や空間 常識さえ
全て無視をして
貴女に逢いに行けたなら

だけど自分を捨てて
愛に生きるのは
何時の時代も
王子じゃなく道化の仕事よ

貴女を愛せるなら
形なんてどうでも良いよ
それに愛される自信だって
誰よりもあるんだから

歪なラブストーリーが
あったって良いでしょう?
お姫様が道化に恋したって
何ら問題はない筈だわ

犠牲にするものを
考えられないくらいなら
それは愛と呼ばれず
犠牲にするものに
心痛みそれでも走るなら
それは愛と呼ばれるかもね

王子様より道化の方が
富はなくとも
愛を知っていたりして

夢に急ぐ少女を追いかけるのは
好奇心旺盛なアゲハ蝶

2人だけの世界なんて
有り得ない筈なのに
空気は桃色ハートが飛び散る
これが恋でも愛でも
私には関係ないの

小さなイカレタ人達と
お茶でも飲んで
ストーリーを傍観する
ただの片羽根アゲハ蝶

言葉にならないくらいに
愛してるんだ
伝え切れてない
だけど届いてるんだ
だからもっと愛しくなる

貴方達を御伽噺に
閉じ込めて
私はティータイムを
愉しんでるわ
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