姫様の秘密❤

「なぜ知ってる?」
「え?そ…それは…。」

言い訳を考える。
考える考える考える考える…

だ、駄目だ。
俺、基本正直者だから、言い訳なんて考えつかないやー♪

あははッ

世界って楽しいねえー。


とかなんとかやってるうちに、ガチャッと家の戸が開いた。


「タツ!」
「恋歌?どうして…あ!電話!」

すっかり忘れていたらしい。

「タツ、おまえの知り合いか?」
「うん。幼馴染で俺らの総長!」
「え!こ…コイツがか!?」
「うんうん。」
「このちっこい奴がか!?」
「ちっこい言うなー!」

レンの時にも言われなかったぞ!

という訳で、ドロップキックをくらわせてやりましたー!

あれ?そういえば榊って、病院送りにしたはずじゃなかったっけ。

「な、コイツどうしたの?病院送りにしたはずじゃなかったっけ。」

小声で言ってみた。

「ああ。軽いケガですんだっぽいよ。」
「な、なんだって!そんなことがありえるのか!」
「マンガとかでもそうじゃん。一話すんだら帰ってくる。」
「そっか。ココって小説の世界だもんね。」

じゃ、榊をもうちょっといじめてもいいよね。

ボカッグキッゴリッドッカーン!

「はい。これが家の地図ね。ばいばい。明日来いよー!」
「ぁ…うん。ばいばい。気をつけてね。」

そのあと、タツが急いで救急車を呼んだのは、言うまでもない。
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