この話にはまだ、題名がない。

石川先生は話を続けた。

「疲れたのかな?ゆっくり休むといいよ」

そんな単純な答えで終了するところだった。

が、私はどうしても、あの人影とあの香りが気になった。

「先生!!」

私は、この答えに納得がいかなくて石川先生を呼び止めた。

「神崎くん。何だい?」

私は、さっきあった出来事を全て話す覚悟をした。


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