この話にはまだ、題名がない。


今朝がまた来るということなら、今朝の出来事がまた起こるということ。

あの微妙で鈍い音。


そう、私はまたあの思いをしなくてはいけないのだ。

車に跳ねられそうだった。

竹内くんも同じ思いをする。

2人同時に命を失う。

そんなこと、できない。

言わなくちゃ。

知っているのは、私だけ。



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