この話にはまだ、題名がない。

「やっぱり、この騒ぎは君たちだったかい」

少し飽きれたかのような顔で言った。

「本当ですよ~。僕はもう勘弁してほしいですよ」

竹内くんが、私のせいですと言わんばかりに言った。

「まあ、話は後で聞こう。学校に帰ろう。みんな心配している」

心配・・・?

私には心配してくれる人なんていない。

私たちは石川先生の車に乗せられ、学校に着いた。

「まず、君たちは保健室に行ってくれないか? その格好じゃ、みんな心配するから」

私たちは、石川先生に言われるがままに行動した。


< 47 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop