この話にはまだ、題名がない。

「この問題はー・・・」

先生がチョークで黒板に書き始めた。

頭が回らない。

私は、数学のノートの端っこに前あったことを書き始めた。

『私→昨日にあることを夢見てしまう←正夢?』

私のシャーペンは動く、動く。


先生は、数学の公式を読み上げながら歩いてきていた。

私はそれに気づかなかった。


「あらっ・・・」


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