この話にはまだ、題名がない。


竹内くんは、ふと口にした。

「また、始まったんじゃないだろうか」

『また』というのは、きっとあの出来事のことだろう。

あんな想いをしたならば、忘れたくても忘れらえれない。

水沢くんも「だろうね」と言いながら、

授業後石川先生の下を尋ねることにした。


< 66 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop