FUTARI
「いいや、幼なじみだよ」
幼なじみで普通にバカみたいなことを
話してる二人を見て、付き合ってると
思われているようで、二人とも
異性から声をかけられることが少ない。
ぎこちない会話をして
時間が過ぎていくばかり。
特になにごともなく、いや、あった。
「先輩、教えてもらっていいですか?」
互いのケータイを合わせて赤外線送信して
メアドの交換をした。
そして、由貴を家の近くまで送ると
水島家へと向かう。
「おぉ~い、
玄関のカギ開いてるぞぉ!
危ねぇだろぉ。
なんかあったらどうすんだよ」
『なんかってなによぉ~』
「強盗とか襲われたりとかだなぁ。。」
『大丈夫よ、
あたしを誰だと思ってんのぉ?
あんたより強いんだから』
そんな会話をしながら今夜は
唐揚げと貴司の大好きなポテトサラダ
「美味しい!」
美味しいと言いながら食べる貴司
母のメモを見て一生懸命作った波美は
それを見ながら嬉しさを感じていた
家に帰り、風呂から上がると
由貴からケータイにメールが届いていた