君といた季節
「お前、変。」
それだけ言うと相模は美桜のカバンをにぎりしめながら走っていった。
「美桜、お金大丈夫なの??帰れる?」
「全然平気だよ?お財布の中、もう300円くらいしかないし。」
「おい!!てことは、美桜帰れないじゃん」
美桜は、紗楽の台詞にまるで勝ち誇ったような不適な笑みをうかべ、人差し指をたてて左右に振りながら言った。
「チッチッチ。紗楽もまだまだ甘いな」
「はぁ?」
美桜の意味不な発言に思わず首を傾ける。