君といた季節
「今日、うちの夕飯お好み焼きだって!!
翔太と大志も食べに来る??」
「美桜...
俺、お前がそこまで
馬鹿だとは思わなかったわ」
だって、お母さんに聞いといてって
言われたのを今思い出したんだもん。
思い出したときに言わなきゃまた忘れちゃうじゃん。
あたし、馬鹿だからしょうがないでしょ?
「分かった。じゃあ、明日俺、美桜んち行く。
雅紀くんは絶対俺のこと覚えてくれてはるはずやもん!」
”雅紀”ってあたしのお兄ちゃんの名前だ。
もしかして、本当に知り合いなのかなぁ?
まったく記憶にないけど。
「あたしたちも行きたいッ!!
美桜んち♪」
「てか、めんどくさいし今日行こうよ」
「賛成!!」
え。
ちょっと待ってくださいよ。お客さん。
今日っスか?
てか、紗楽、行きたいって言ったくせに
”めんどくさい”
っておかしいよね??
「じゃあ、
今日みんな行くことになったから
よろしく。美桜」
みんなって誰!?
「あ、冗談じゃないからね?」
ま、
まじっすかぁああぁぁ~!!?