君といた季節
「あれ、お取り込み中?」
またもや中に入ってきたのは相模だ。
紗楽は思わず「ちっ」と舌打ちをした。
「相模、何の用?」
あきらかに不機嫌な声を出す紗楽に相模は平然と
「美桜が入ってくの見えたから」
相模のこの発言は紗楽を不機嫌にしただけでなく、翔太の機嫌まで悪くさせた。
あたしから見て、
2人からかもし出されてるオーラは真っ黒で・・・
何も気付いてない相模くんが羨ましく思えた。
逃げたい・・・!!
心からそう、思うのに
空気がよくなる気配は一向になくて
どんどん悪くなっていく。