君といた季節
「・・・っ」
「どした?」
急にあたしの顔がこわばったから
翔太は心配してくれたんだろう。
でも理由なんて言えない。
「なんでもないよ。
ただ、翔太に借りてたCD
なくしちゃったとか思って」
「・・・すっかり元気になられたようで」
「あはっ☆ごめーんね?」
「はぁ・・・あとで弁償だかんな」
「い・や☆」
紗楽ごめん。
「てめぇ、ぜってー許さねぇ!!!!」
「ちょ、やめてよ!!」
あたしは
紗楽が翔太のことすきでも
諦めるなんて器用なことできない。