君といた季節
「・・・美桜、屋上いこか!」
「え、ちょ・・・翔海!?」
翔海はあたしの気持ちの
“なにか”を悟ったらしく、
あたしの手首を掴んで
屋上へ向かった。
「わぁ・・・!空がでかい!!」
「ほんまやなぁ!!
どこまでも続いてるきーするわ」
しばらく空の広さで
バカ騒ぎできるあたしたちは
相当バカなんだろう(笑)
騒ぎ出してから
10分くらいたった頃だったかな?
翔海が今までにない、優しい声で言った。
「元気、出た?」