2匹の蝶々


「音…」
「どうした、心?」

心は手を伸ばして俺の腕を掴む。


掴まれた腕が熱い。

そう感じた瞬間。


グイッ


「うわっ」

不意をつかれて腕を引っ張られたから俺はバランスを崩して前のめりになる。


チュッ


そして、俺と心の唇が重なった。

腕同様、唇も熱を帯びる。


ていうか…

異常過ぎないか、この熱さ。


俺は唇を離して、ベッドに座った。

心の額にそっと自分の手を当てる。

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