2匹の蝶々


東京に着いて、あたしはあらかじめ決めておいたアパートへ向かう。

「ふぅ…ここか。」

電車、バス、歩きとヘトヘトのあたしはやっと目的のアパートに着く。


「意外に綺麗だなぁ…」

あたしは中に入って呟く。

あたしの部屋はアパートの2階だ。


重たい荷物を床に置いて、何もない部屋に座る。

家具とかは明日届く予定だ。


それまでにゆっくり休もう。

あたしは外の空気を吸おうと部屋を出る。


「んーっ」

あたしはアパートから見える景色を眺めながら伸びをする。


その時。

「…ん?」

アパートの入口に人影があった。


カンカン


アパートの階段を上がってくる音がする。

恐らく、このアパートの住人だろう。

< 108 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop