2匹の蝶々


あたしは挨拶をしようと構えた。


こちらに向かってくる足音がする。

あたしは恥ずかしさで、住人の顔を見ずに俯きながらお辞儀をした。


「あのっ…今日からここに住む事になった崎谷です。よ…よろしくお願いします!」
「え…」

意外な返答にあたしは不思議に感じて、顔をあげる。


「えっ…」


あたしはその人の顔を見て、驚いた。


あたしの目の前にいたのは…―

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