2匹の蝶々


もう。



我慢の限界だ。


「…けんな」
「え?何、音??」


俺は心を睨んだ。


「…い、ん??」

一瞬ビクッとする心。


「だから、ふざけんなって言ってんだ!!」

俺は言った。


「音…どうしたの?」
「心は…ソイツの事。好きなのかよ?」


リビングのソファに座っている心に近づきながら言う。


今日は親は2人とも仕事が遅くなるから、いない。


2人きり。


その空間が。



俺の理性を飛ばした。

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