2匹の蝶々
俺は自分のシャツを脱ぎ捨て、心を包む。
「心…」
「い、ん…」
心の息がかかる。
「全部。心の全部、俺がもらっていい?」
「いい…よ」
その瞬間。
何かがプツリと切れた。
俺は…
心と双子だという事を忘れた。
今だけ。
今だけはただの男と女でいさせて。
俺はいもしない、神様に願う。
「ああっ…ん…」
「こ、ころ…」
そして。
中1にして、俺達は…
俺達は初めて…
繋がった。
これから。
俺達の歯車は狂いだす。