2匹の蝶々


「なんかこう…もっとエロい感じなのかと…思った。」
「…な」

音も同じように思っていたみたい。


お互いお風呂も入らずにベットに座る。

例え、お風呂でさえも離れている時間が惜しかった。


早く、繋がりたかった。


「…いい?」
「聞かないで…」

あたしは音の問いに答えた。


久しぶりだから、音は聞いたのだろう。

でも好きなんだから、聞かなくていい。


「…ああ」

音はそう言って、あたしの服をゆっくりと脱がす。


「んっ…」

それだけで、感じてしまう。


「可愛いよ」

音は下着姿になったあたしをいとおしそうに見つめる。

そして、音も服を脱いだ。


「あっ…ふ…ん、いん…」
「こ、ころ…」


何もしなかった期間を埋めるようにあたし達はお互いを激しく求めた。


幸せだった。


だからだろう。


幸せすぎて、周りが見えなくなって…

あんな事が起きるなんて。

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