2匹の蝶々
Seven Story
油断の末 ー音 Sideー
高1になってからの初めてのセックスの後。
俺と心は消えていた火が再び燃えるように付いたかのように…
お互いを強く求めあった。
あれだけ我慢してたんだ。
親も、もう俺達に関係があるなんて思わないだろう。
そう、俺は油断してた。
油断…しすぎてたんだ。
「あっ…ま、待って音。ここ家だよ…あん」
「いいだろ…」
心は少し抵抗しつつも俺に体を委ねる。
俺は心の胸から手を離し、抱き抱えるようにして心に深くキスをした。
最初は…優しく触れるだけ。
そしてだんだん激しく。
「ふあっ…ん…」
心から漏れる声が俺を煽る。
俺はよりいっそう、心の舌に自分の舌を絡めた。
その時。
ガチャッ
「音、心、ごはんできた…え」
部屋の扉が開いて、お母さんが入ってきた。
気づいた時にはもう遅かった。
キスに夢中になりすぎて、こちらに近づいてくる足音に気づかなかった。
お母さんは驚いて声も出ないみたいだ。