2匹の蝶々


そして、俺達は近くのホテルに泊まった。


今日は…

これからの事を考えるのに精一杯で。


お互い求め合う事もなく、静かな夜が過ぎた。


朝。

「心〜…起きろよ、もう昼だぞ。」


俺はいつまでも寝ている心に洗面所から声をかける。


しばらくたっても返答はない。

「…心?」

不思議に思った俺はベッドの方へ行く。


すると…

「なんだ、心。もう起きてたのか」

心はベッドの上に座っていた。


でも…なんかおかしい。

ボーっと、してる。


俺は心に近づく。

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