恋愛一色
太陽の光が校舎に明かりを注ぐ。


その光が温かくて、気持ちよかった。



『なかなかいねぇな、可愛い子』



『うるせぇよ』




そして無駄に長い入学式が始まった。

俺はほとんど話を聞かずに下を向いて寝ていた。

いつの間にか入学式は終わっていた。



そして体育館から教室に向かっている途中、俺はまた愚痴をこぼす。



『なかなかいねぇな、ぐっとくるヤツ』



『そりゃいねぇだろ。お前レベル高いんだよ』




遥斗が俺の愚痴に言い返す。



レベルが高いとか、そんなんじゃない。
運命の人を見つけたいんだ…自分の力で…



教室に戻り、俺は遥斗と話をしていた。




その時、教室のドアが開いた。




『はーい!席に座りなさい』




俺はゆっくりと振り返る。




…俺は君と出会った…





『えっと、今日からこのクラスの担任をします。佐藤美幸です。皆さん宜しくね?』





君を見た瞬間、胸が苦しくなった。


見つけた、と思った。


俺は君に一目惚れをした…
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