恋愛一色
行くよな?
行くって言えよ。

お前がいねぇとつまんねぇだろ?




『俺が行くとでも思ってんの?行くわけねぇじゃん』



遥斗の返事を聞いた俺はがっくりと肩を落とした。




『何でだよ!淳だって和馬だってお前に会いたいって言ってたし』




《会いたい》とまでは言っていなかったが、まぁそう言っていたということにしておこう。


そう言った方が、遥斗だって行きたいって思うかもしれないしな。



俺は再び遥斗の返事を待つ。




『…やっぱ無理だな』




また俺は肩を落とした。


小さく舌打ちをし、無理矢理こう言った。




『今から迎えに行くから!お前は…いや、何でもねぇや。とにかく迎えに行くから準備しとけ!』



俺は一方的に遥斗に言い、電話を切った。




…今なんて言おうとしていたのだろう?



お前は…の次の言葉。




きっと…



《お前はもっと人と関われよ》
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