恋愛一色
きっとそうだろう。


いや、そうだ。


遥斗はもっと人と関わった方がいい。


遥斗にとって、それが一番必要なことだと思うんだ。



俺はベランダから出て、制服のネクタイをほどきながら、和馬に電話をかけた。




『響ー?遥斗はなんて?』



『俺はやっぱ行かねぇわ!』



『は?何で?』



俺は片手でカッターシャツのボタンを外していく。




『遥斗がいねぇとつまんねぇし』



カッターシャツを脱ぎ捨て、タンクトップ一枚となる。



『じゃあ俺も行かねー。遥斗も響もいないなら行っても意味ねぇよ。多分淳も同じだと思うし』



和馬の言葉を聞いた瞬間、ベルトに手をかけていた俺の動きが止まった。



『じゃあ今から俺の家に来い!酒と食いもんもってさ!遥斗ん家に遊びに行こうぜ!』



俺の突然の提案に、和馬はすんなりとオッケーしてくれた。



俺は勢いよくズボンを脱ぎ、クローゼットの中から服を取り出した。
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