恋愛一色
『響?また考え事?』



母さんの一言で、俺は現実の世界へと戻った。



『…ううん…何でもないよ』



俺は適当に流し、コーヒーの中に角砂糖2ことミルクを入れ、混ぜた。



そして一口飲み、母さんが作ったサラダを食べた。




次第に頭がまた痛くなってくる。



…今日は最悪な日だな。



俺はサラダだけを完食し、歯を磨き、カバンをもって遥斗を迎えに行くことにした。




頭の痛さは良くなることはなく、逆に酷くなっているような気がした。



俺は眉間に皺を寄せ、一歩一歩、遥斗のマンションに近づいていく。




『あ~…いってぇ…』



俺は大きな独り言を呟き、遥斗の部屋のインターホンを押した。




─ピーンポーン…




『…あーい』



部屋の中から遥斗の声が聞こえる。



激しく痛みだす頭。



その時、遥斗の部屋のドアが開いた。




『…二日酔いだろ?』
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