恋愛一色
ズキンと唸る頭。
ドクンと弾む心臓。


俺の中がおかしなメロディーを奏でる。


歩き出す遥斗の背中に向けて俺は言った。



『じゃあさ…その女と出会ってまだ浅いとしたら…お前はどうする?』



俺はゴクンと生唾を飲んだ。



遥斗は俺の方に振り向く。



『は?知らね…つかお前何が言いたいわけ?お前のが絶対女慣れしてんじゃん』



女慣れなんかしてねぇよ…あれはただの暇つぶし。

今回は違う。
本気なんだ…本気で先生を好きになったんだ。



先生のことを考えていると、次第に顔が真っ赤になりだした。
自分でも分かる。




『好きな…人が出来たんだ…』




ついに言ってしまった。遥斗はどんな反応をしてくれるだろうか?



俺は恐る恐る遥斗の顔を見た。




『…ふーん』




遥斗は興味なさそうに返事をした。




それだけ?もっとなんか言えよ。
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