恋愛一色
先生を好きになって、
『やめとけよ』『ありえねぇ』とか言わないのか?


遥斗は俺を否定しずに、受け入れてくれるのか?



恐れていた遥斗の反応が、俺が思っていたものとは逆だった。


遥斗は俺を否定しなかった。




『笑うな、ばーか』



『行くぞ、響。愛しの先生に会いに』




遥斗はこう言って勢いよく学校に向かって走って行った。




俺…間違ってないよな?大丈夫だよな?


俺…先生を愛してもいいよな?




『うるせぇ!』




俺も勢いよく遥斗の後を追いかける。



そして遥斗を追い抜かし、廊下を走っていく。




『屋上?』



俺が辿り着いた場所は、屋上だった。



一面に広がる青空。



俺はそんな空を見て、呼吸を整えた。




『落ち着く…』




空を見上げた遥斗は、フェンスにもたれ掛かり、空を見続けていた。



俺も遥斗の隣に行き、地面に座り空を見上げた。





『間違っていないよ、
その恋は本物だよ』




こう、空に言われている気がした…
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