恋愛一色
なぜピンク色かって?


恋ってピンク色って感じがするだろ?
俺だけかな?



一時間目は、先生を見つめていたらすぐに終わってしまった。



俺は休み時間になると、席を立ち、先生がいる教卓の前まで、足を運んだ。



先生に…話しかけたい。
この一心で、俺は行動に出た。


大丈夫、大丈夫だ。
拳を握りしめ、いざ先生へと…



『先生…』



俺は小さな声で先生を読んだ。



先生は俺の声に気づいたのか、俺の方を向いた。そして笑顔で俺を見た。


『ん?どうかした?えっと…沢村君だよね?』



『はい、沢村です』



『間違っていなくてよかった!』



先生は白い歯を見せて笑った。



心臓が元気よくドクンと弾む。



みるみるうちに顔は真っ赤。



やばい、先生の笑顔…
ストライクだ。



先生…



俺はあなたの笑顔を見ると、あなたを好きになる…
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