恋愛一色
暗闇の遥斗の部屋を一歩一歩進んでいく。



『遥斗~?』



もしかして俺を驚かせようとしてるとか?
そんなオチあるかよ。
でも遥斗だし、そんなわけないか…



俺はブツブツと独り言を漏らしながら、奥の部屋へと進む。



するとそこには横になった遥斗がいた。



『はっ遥斗?』



俺は遥斗が気を失っているかと思い、遥斗に近づいた。



だが、遥斗は気を失ったのではなく、完全に爆睡をしていた。



遥斗の寝顔が、とても綺麗で…ついつい見とれてしまったんだ…



『遥斗…?遥斗!』



俺は何回も遥斗の名前を呼んだ。



『ん?響?』



俺の声が聞こえたのか、遥斗は目を擦りながら起きた。



『…何でいんの?』



第一声はそれですか。
遥斗らしいけどさ。




『はい?お前が何か用で俺に電話したんじゃねぇの?その後何回も電話したけどお前出なかったし!』



『わりぃ…』
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