恋愛一色
遥斗は立ち上がり、隣の部屋へと行き、冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し、一口飲んだ。



『遥斗の寝顔可愛かったぞ?襲うところだった』


『襲ったら殺す』



俺は遥斗の発言に笑い、ベッドにもたれ掛かり、携帯をいじっていた。



綾からのメールを全て消していた。



過ちは消せなくとも、メールなら消せるから…




そして遥斗が俺の分の昼食を作ってくれた。
メニューは野菜炒め。
なかなか美味しかった。


次の瞬間、遥斗の発言で、俺は動きが止まった。



『お前何それ?首んとこ』



体がびくりと反応をする。

固まる俺。


次第に手汗が湧き出てくる。



『これ?…あ~…』



俺はその痕を手で隠し、遥斗にはあまり見えないように体を動かした。



きっとこの痕は、綾がつけたキスマーク。



何してんだろ…俺。
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