恋愛一色
空には綺麗な色をした星たちが顔を出した。



俺は先生の手を引き、強く、強く…抱きしめた。


俺の体にすっぽりとおさまった先生の体。


体全体で先生の温もりを感じたい。


先生の髪の毛のいい香りが、鼻に入ってくる。



『さっ沢村君?!』



『先生…俺っていけないことしてるかな?担任の先生を好きになって…俺は間違ってるかな…』



俺は先生の耳元で小さく囁いた。


先生はしばらく硬直したままだったが、だんだんと力が抜けてくのが分かった。



持っていたカバンを離し、俺を抱きしめてくれた。


ドサッと落ちるカバン。先生の精一杯の力。


離さない、と思った瞬間だった…



『沢村君…』



『俺、先生を守りたいよ。先生を俺のものにしたい。他の男を想って泣かないでよ…先生…』




俺はもう限界だった。
先生に気持ちを伝えたくて、俺のものにしたくて…



先生はどう思ってくれたかな?
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