恋愛一色
『その声は沢村君でしょ?』



奥から聞こえる先生の声に体が反応をする。


俺は奥の部屋に足を進める。


そこには俺の愛しい人がいた─…先生…



『なんで分かったの?』


俺はフカフカの大きなソファーに腰を下ろした。


『もうすぐ来る時間かなって思っていたの』



先生はロッカーにコートをしまいながら笑って言った。



…先生と学校以外でも会いたい…


新たな感情が芽生えた。


俺は下を向き、生唾を飲む。


自分から攻めなきゃ…



『あっあのね…先生…』


俺は先生を見上げる。
先生はこちらを向き、俺の真正面に座った。


黄色いカーテンからうっすらと見える太陽が、俺を応援してくれていた。



『…先生…今日の夜…会いたい…』


詰まりながらも出た言葉。

先生は聞いていてくれただろうか?



ゆっくりと顔を上げ、先生を見る。

先生は俺を見て微笑み、口を開いた。




『いいよ…』
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