恋愛一色
『響また夜遊びしてくるの?ちゃんと連絡入れなさいね?』



この人が俺の母親。


母親はまぁまぁ綺麗な方。

あまり俺の生活に口を出さない。


過保護にはしないようにしている


俺が本当の子供ではないから、そんなふうにはしないのかもしれない。



でも俺を大事にしてくれていた。



両親に子供はいない。


授かっても、何回もお腹の中で亡くなってしまったらしい。


不妊治療を受けてもなかなか出来ず、俺を養子として預かったそうだ。



もうそんなのは過去の話。

過去を思い出すと余分なことまで思い出されてしまう。



また孤独感が俺を襲う。



『響?そんなところで立ち止まってどうしたの?』



母親が心配した顔で俺を覗いてきた。



俺は現実に戻り、慌ててその場所を去って行った。




『なっ何でもない!』
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