恋愛一色
恋愛なんてゲームと思っていた。
女なんて暇を潰す玩具だと思っていた。


でも今の俺は違う。


笑いたかったら笑えよ。

俺は間違ったことをしていないからさ。



…夕日で染まった街を勢いよく駆け走る。


一旦家へと行き、制服を脱いでいく。

忽ち部屋中が、制服で散らかる。


クローゼットを開け、今から着る服を選んでいく。



『どれがいいかな…』


ボクサーパンツ一枚の男が、クローゼットの前で仁王立ちしている。

バカな俺だ。


一枚一枚、服を見ていき、どれがいいか選んでいく。


でもなかなか決まらない。


先生はどんな格好をした人が好きかな?


スーツ?
スポーツ系?
サーフ系?



『ぁあー!!』


ついに頭の中がパンクした。


…着飾っても意味がない。
俺自身を見て欲しいから…


俺はいつも着るような服に身を包んだ。
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