恋愛一色
『嘘じゃねぇって!まじだって!!信じてもらえないなら先生に電話代わろうか?』


俺はちらっと先生を見る。
先生は大きなフライパンで料理していた。


そんな光景が面白くて笑ってしまった。



『信じるけど…なんでそんなとこにいるわけ?』


『先生が部屋に誘ったんだよ!これってチャンスじゃねぇ?』



ついつい声が大きくなってしまった。


『ふ~ん、まぁ頑張れよ』



『任せろっ!あっあとでお前ん家寄るから!つか泊まりに行くし』



聞いて欲しかったんだ。親友のお前に、家族のお前に。


俺の恋の話を…



『…何しにだよ』



『自慢話?』



『…来るな』



やっぱり遥斗はそういうと思ったよ。


すると、窓ガラスが叩かれる音が聞こえた。
ふと横を見ると、手招きをした先生がいた。



『来るなって言われても行くから!じゃあな!』


俺は慌てて電話を切り、再び先生の部屋に戻った。
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