恋愛一色
時計の針の音と混ざる、接吻を交わす音。


何回も、何回も俺たちは接吻をした。


我慢出来なかった俺は先生の首筋に唇を合わせる。


『いや…』


『あっ…ごめん…嫌だったよね?』



俺は先生から離れる。


『嫌とかじゃ…なくて…』



先生は恥ずかしそうに髪の毛をくしゃっとし、俺を見つめた。



『え…』



『…私の全てを奪って?』



俺の中が壊れた気がした。もうだめだと思った。

先生は俺をその気にさせるのが上手なの?


今の表情…最高にヤバいよ?



俺は先生の手を握り、大きなダブルベッドに寝かせた。



柔らかい布団の上には、先生と俺。


先生が見つめる先には俺。

俺が見つめる先には先生。


先生は俺の彼女だ。


俺は先生の頭を撫で、微笑んだ。



『本当にいいの?』


『…お願い…奪って…』



…後悔しても遅いよ?


俺はあなたの全てを奪います。
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