恋愛一色
真っ暗な部屋に、明かりはない。

ただ、月明かりが部屋を若干明るくした。


俺は先生の首筋から胸にかけて唇を動かす。


先生の衣服を全て脱がし、先生は裸体になった。

先生の裸体は言葉にならないくらい綺麗で、暫く見つめてしまった。


先生の肌は、衣服の上からでも十分に柔らかいのに、それ以上に柔らかかった。


俺の手の中に丁度はまる胸は、小さくもなく大きくもなく、俺にぴったりなサイズだった。



先生が感じる部分を触ると、先生は声を出す。

その声が聞きたくて、ワザと何回もその場所を触る。



『美幸…』



『響…くん…』



いつの間にか、俺は先生のことを美幸と呼んでいた。


もう先生となんて呼ばなくていいと思っていたから。


美幸…

やっと呼べる。
本当の名前を─…
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