恋愛一色
暫くして、俺たちは二人同時に快楽の世界へと行った。


俺は快楽の世界に行くのは初めてで、こんな世界なんて知らなかった。


千尋や綾と体を合わしても、こんな世界には行ったことがなかった。


やはり相手が重要なのかな?


本当に愛している人だから…



先生は俺の腕枕でぐっすりと寝ていた。

少し汗ばんだ体。


月明かりがそんな先生を余計に綺麗に見せる。



俺は先生を抱き寄せた。

『ずっと一緒だよ…』



先生のおてごにキスをして、俺は目を閉じた。



こんなに幸せでいいのかな?
こんなに簡単でいいのかな?


でも先生の温もりは嘘じゃない。




『愛してる、美幸─…』


先生は聞こえたかな?

俺は君と歩いていくよ。何があっても大丈夫だよね?

二人なら…きっと…



でも…先生が流した涙の意味を知るのは、ずっと先──…



先生…ずっと…


愛してます…
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