恋愛一色
少し遅めの夕食を食べると、美幸は片付けをし、それが終わると勉強をし始めた。


まだ新米ということもあって、仕事がかなり大変らしい。

俺はテレビを見て大人しくしていた。



参考書や、辞書を片手に仕事をしている美幸。


そんな彼女の姿が素敵に思えた。


俺は今何時かと思い、時計を見る。



時計の針はもう10時を回っていた。



『あっ…そうだった…』


俺はあることを思い出した。

それは遥斗の家に行くこと。


このことを遥斗に早く言いたい。


俺はテレビを消して、帰る準備をし始めた。



『響君?帰るの?』


美幸は俺の行動に気づいたのか、ペンを置き、俺を見た。



『明日学校だしさ。それに美幸の勉強の邪魔になるだろ?』


『邪魔なんかならないよ?』



『ううん、いいんだ。また明日会えるしね』



俺は荷物をまとめて、玄関に向かった。
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