恋愛一色
先生の感じている顔や、先生の柔らかい色々な部分。


次々と俺の頭を横切っていく。


『あ~…まじやべぇって…俺、軽く犯罪?先生とかやっぱマズイよな?』

今の俺の顔は、きっと真っ赤だろう。

本当に単純な俺。


すると遥斗が静かに口を開いた。


『さぁ?人を好きになるのに、先生だからとかって関係あんの?別に関係ねぇからいいじゃん。好きならさ』


遥斗の言葉を聞いて、俺はなにかを思い出す。

…そうだ、関係ないじゃん。

好きなものは好きなんだから─…


俺はベッドの上に立ち上がり、遥斗を見下ろした。


『遥斗!まじお前最高だわ!!ぜってぇ美幸を幸せにする!』



『頑張れよ、相棒』


『あったりまえだろ!』


俺たちはハイタッチをした。


遥斗の手と俺の手から生まれた音は、どこまでも響いていった。



神様、聞こえたか?

俺の目標。


絶対幸せにするから、
空の上から見ていてくれよな…
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