恋愛一色
俺はお節介ヤローなのかな?



『一人じゃなかった、男と一緒だったぞ?学ラン着た、すげぇかっこいいヤツと』



『それで?』


遥斗は意外にも冷静で、その先を知りたがっていた。




『誰かの家に二人で仲良く入って行ったぞ?』




そうなんだ。
あのあと、俺は足を止めて二人を見ていた。
二人は仲良く誰かの家の中に入っていった。



…全てを話し終えた後、遥斗は悲しい瞳をした。


この時、『やっぱり黙っておけばよかった』と思った…




『…そっか…』



『話さなれば良かった…よな…ごめんな』



後悔しても、遅いのに…遅すぎるのに、俺の口からは謝りの言葉が零れ落ちた。



『響のせいじゃねぇよ?しょうがねぇだろ?あいつは唯の幼なじみなんだから』




遥斗は優しい。
いつも俺を責めたりはしない。



そろそろ遥斗に幸せを与えてくれてもいいんじゃねぇの?
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