恋愛一色
美幸の部屋に入ると、やはり落ち着かない自分がいた。


そんな自分を誤魔化すため、俺はベッドに寝転がる。


ベッドは美幸の匂いで溢れていて…余計、落ち着かない。


つくづくバカだな。



『来るの早かったね?』


美幸がオレンジジュースが入ったグラスを持って、俺の顔を覗いた。



俺は顔を真っ赤にし、起き上がる。



美幸からグラスを受け取り、オレンジジュースを一口飲んだ。



『…早く会いたかったからさ』



俺は下を向いて、小さな声で呟いた。



『…可愛いわね?』



美幸を見上げると、照れながら笑っていた。



そんな君の方が可愛いよ?



俺はこの時ふと思ったんだ。


美幸は今までどんな恋愛をしてきたのかなって…


どんな人と付き合ってきたのかなって…



俺は美幸に聞いてみた。



『ねぇ、美幸って今までどんな恋愛してきたの?』
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