恋愛一色
時は勝手に流れていく。美幸と俺は何もないまま、1日を終える。


恋人という関係が、いつの間にかただの生徒と先生の関係に戻っている気がした。


俺は美幸が好きだ。
誰よりも愛している。

でも美幸は俺と同じ気持ちではないかもしれない。


美幸は…俺のこと嫌いになったのかも…


毎日そんなことばかり考えていると、いつか別れを切り出されるのではないかという恐怖が俺を襲う。


無力だな、俺。



そんな毎日を送っていた俺に、とうとうこの日が来てしまった。


一番恐れていた日が…



家でゆっくりしていると、いきなり携帯が鳴りだした。


この着うたは…美幸。


俺は勢いよく携帯を取り、通話ボタンを押した。



『はっはい?!』



久しぶりの電話だったので、声が裏返ってしまった。



『…響君?今から会える?話があるの…』
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