恋愛一色
美幸の柔らかい唇から冷たい体温が感じられる。

この瞬間、美幸はなにを思っていた?



『…おやすみ、響君』



美幸は俺に別れを告げ、俺の前から去って行った。


車から出た排気ガスが、俺の体を包み込んだ。



俺は小さくため息を漏らし、家の中に入っていく。


部屋で少し休息をとり、眠りについた。



この日の夢は…
あまりいい夢ではなかった気がする。




─…そして翌日。
俺の運命が変わった。


いつものように遥斗を迎えに行き、学校に向かう。


学校に着いたときまでは良かったんだ。
いつもと変わらない日常だった。



遥斗は屋上に向かい、俺は一人教室で携帯をいじっていた。



すると、メールが一件届いた。


差出人は美幸からだった。



『…美幸?』


朝からメールが来るなんて珍しい。
俺は笑顔でそのメールを開いた。



でもそのメールを見た瞬間……


俺はもう生きている意味さえわからなくなった…







《響君、もう終わりにしましょう》
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