恋愛一色
徐々に顔を見せる…俺の中の悪魔。


日曜日が…ついにゲームを終了させる日だ。



…待ってろよ──…?




俺は体育の時間、屋上でサボっていた。


体育なんかやる気にならなかった。


グラウンドには楽しそうにサッカーをやっている生徒達が目立つ。



その中に和馬や淳の姿があった。



俺の隣には、あいつ。



めんどくさそうな顔をして、何も言わずただ座っている遥斗。



俺はそんな遥斗を横目で見た。



『…何?』



遥斗は俺の視線に気付いたのか、俺の方を見ずに、視線を下に向けたまま言った。



『お前体育は?』



遥斗のクラスと俺のクラスは体育のとき合同でする。

いつもは真面目に体育の授業を出ている遥斗が、今日は珍しく体育をサボっている。




『…サッカー嫌い』




『…ふ~ん』
< 27 / 313 >

この作品をシェア

pagetop