恋愛一色
やっぱりもう俺のこと嫌いになったのかな?



俺は一口麦茶を口に含んだ。
とても冷たい麦茶は俺のカラカラの喉を潤してゆく。



『寝てなよ。熱あるんだろ?』


俺は美幸の肩に触れ、美幸をゆっくりとベッドに寝かせた。


美幸は素直に俺に応じ、ベッドに横になった。



美幸の顔と俺の顔が近くなる。


シャンプーの香りや香水の香りが入り混じるベッド。


ふと美幸の方を見ると、美幸は俺を見て、またすぐに視線を違うところに向けた。



『…美幸と話すの久しぶりだね』



『そ…うだね…』



俺は冷静さを装って話をする。
でも心の中の俺は『どうして避けたりするの?』『どうして連絡しても無視するの?』と思っていたが、ぐっと堪えた。



『美幸…俺…』



美幸の瞳を真っ直ぐと見つめた。



『な…に?』



美幸の熱い吐息が俺の髪の毛にかかる。



その度、俺の心臓はリズムよく弾むんだ。
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