恋愛一色
『…買い物行ってくる』


俺から零れた言葉は、どうでもいい言葉だった。
緊張していたのか、こんな言葉を言ってしまった。


美幸は『うん』と頷いて目を閉じて眠ってしまった。



俺は仕方なく自分で言ったように買い物に出かけることにした。

冷蔵庫を開け何を買ってこようかと計画を立てる。
冷蔵庫の中は必要最低限のものしか入っていなかった。
『本当に大丈夫なのか？』と疑問に思いながら冷蔵庫を閉めた。



『良かった。ここに入れておいて』



俺が手に取ったのはズボンの中に入れておいた財布だ。
いつもならカバンの中に入っているのだが今日はたまたまポケットに入れておいたのだった。


カバンは学校に置きっぱなし。

今手元にあるのは携帯と財布だけ。十分だ。



俺は部屋にあった鍵を持ち、鍵をかけて近くのコンビニに向かった。
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