恋愛一色
光輝さんに教えてもらった地図通りに足を運んでいく。
その場所は、すぐに見つかった。
薄暗くてよく分からないが、大きな木にベンチがひとつあるのが分かる。
俺は一歩、一歩その場所に近づいていく。
近づくにつれ、ベンチに誰かが座っていた。
スーツ姿で、俺の父さんと同じぐらいの歳の男の人が空を見上げていた。
『今日、オーストラリアから帰って来たんだ。写真現像したら見せてあげるよ』
その人は一番輝いている星に向かって話していた。
俺はその人の瞳に吸い込まれていく。
すごく悲しい瞳なのに、笑顔を見せていた。
するとその人は俺に気づいたのか、こちらにゆっくりと顔を傾けた。
『…─誰?』
その瞬間、風が吹き、大きな木を揺らした。
『あっ…ごめんなさい』
俺は一歩後退りをしたがその人は優しく微笑み手招きをした。
その場所は、すぐに見つかった。
薄暗くてよく分からないが、大きな木にベンチがひとつあるのが分かる。
俺は一歩、一歩その場所に近づいていく。
近づくにつれ、ベンチに誰かが座っていた。
スーツ姿で、俺の父さんと同じぐらいの歳の男の人が空を見上げていた。
『今日、オーストラリアから帰って来たんだ。写真現像したら見せてあげるよ』
その人は一番輝いている星に向かって話していた。
俺はその人の瞳に吸い込まれていく。
すごく悲しい瞳なのに、笑顔を見せていた。
するとその人は俺に気づいたのか、こちらにゆっくりと顔を傾けた。
『…─誰?』
その瞬間、風が吹き、大きな木を揺らした。
『あっ…ごめんなさい』
俺は一歩後退りをしたがその人は優しく微笑み手招きをした。