恋愛一色
怖いんだ…

俺は恐怖といつも背中合わせの状態で生活をしてきた。

一人にはなりたくない…


俺は朝食を急いで食べて部屋に戻って行った。



部屋に戻るとCDコンポにお気に入りの歌手のCDを入れ再生ボタンを押した。

忽ちその歌手の唄が大音量で響き出す。


俺はベットに横たわり、少し荒れた息を落ち着かせた。



『…一人は嫌だ…』



弱音を吐いても、誰にも気付かれず、その弱音は儚く消える。


気付いて欲しいけど…
気付いて欲しくない。



重荷になんかしたくない。

こんな俺のために悩んで欲しくないから…



俺は目を閉じ、もう一度夢の世界へと足を踏み入れた。



次に起きたときは、待ち合わせの1時間前だった。



『やべぇ!』



俺はすぐに飛び起きて、クローゼットの中から服を適当に摘み出した。
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